療育プログラムの第一歩 自閉症の子どもの特徴を知ろう

自閉症の子どもによく見られる特徴

療育にするためには、その子どもにどんな特性があるのか知ることが第一歩です。何が苦手なのか、何に苦労するのか。一方で何が得意なのか、何が好きなのか。これらを把握したうえで、その子どもに合った療育や発達支援をすることが肝要です。

そのためにも、まずは発達障害の一般的な特徴や傾向を知ることは有用だとお見ます。そこで今回は、発達障害のなかでも自閉症傾向にある子どもの特徴やよく見られる傾向を見ていきたいと思います。

こだわり・常同行動

同一性保持があり、予定が変わったり道順が変わったりすると癇癪やパニックを起こしたりします。また、出かけるときは必ずあるおのを持っていかないと気がすまない、ボタンを見るとなんでも押したがる、出かけるときは白い靴下でないといけない、などの行為があります。

つま先歩行(toe-walking)

発達障害児に多くみられる行動の特徴として、つま先歩行が知られています。このつま先歩行の多くは一過性であります。歩行するときだけつま先立ちになることが多く、立っているときは足の裏をつけていることが判断材料となります。理由としては、足の裏が過敏で、つま先で下肢の交互運動の中枢を刺激して歩きやすいようにしているため、と言われています。

極端な偏食、異食

給食を食べている小学生

白いごはんしか食べない、卵しか食べない、少しでも嫌いなものが入っていると激しく嫌がるなど、極端な偏食な場合がありあます。味覚異常や口腔内過敏・鈍麻が関係してると言われています。

偏食によって栄養障害になるケースはめったにありませんので、無理に食事をさせて食事が嫌いになってしまうより、食事の楽しさを覚えてもらうほうが長い目で見たときにはよいでしょう。

共同注意・指差しが苦手

絵カードを指差ししている幼児

母親や療育者と視線を合わせない、微笑の交換をしない、相手に向かって自分の関心物に指差ししない、などの行為があります。いわゆる共同注意という他者と同一のものに注意や関心を向ける機能(三項関係)が発達しにくいことが確認されています。

暗黙の了解や空気を読むことが苦手

この特徴は特に中学生以降に顕在化するものです。中学生以降では「先輩・後輩」といった対人関係の理解が難しかったりします。また、マナー違反についても年齢を経るごとに許容範囲が徐々にせまくなっていきます。例えば、食事はみなが揃ってから食べ始めることや、公共の場で独り言を言ったり、太っているひとに「太っていますね」と正直に言ってしまうことです。

また、学校では「校則や法律を守りなさい」と教えられますが、例えば自動車運転における制限速度に関しては、守られていないことも多く、そこのことでトラブルになることもあります。

このように、暗黙の了解や空気を読むといったことが難しく、冗談や皮肉、比喩、慣用句などを理解するのも苦手で、文字通りに理解してしまいます。

理科の実験をする小学生たち

感覚過敏

自閉症の子どもは、神経過敏の特性のあることが多いです。その一つが光に関する過敏性です。わかりやすく言うと極度に眩しがります。

また、皮膚刺激の過敏さもあります。服の質感が合わない、理髪することが耐えられない、雨に濡れることが苦痛、といったことにつながります。

その他、聴覚過敏によって、周囲のざわざわ感が耐えられないや、特定の音に対して過敏に反応するなどがあります。味覚過敏によって、偏食につながる場合もあります。